夫にイラっとした時

【夫にイラっと5】心のストレスは「イラっと」に加算されてしまう

心のストレスは「イラっと」に加算されてしまう

 

さて、前項では「イラっと」した時、同時に心の中でストレスが発生していますよ、ということをお伝えしました。それは

 

1、「イラっと」する自分がダメだと思う

2、心が穏やかでいられない

3、話が伝わらない

4、傷つけあいの泥沼になる

 

というストレスでしたね。

 

前項では、これがどれほど苦しいことなのか感じてみてください、とお伝えしました。今実際に、夫婦の仲があまり良くない人は、この苦しみの感情をひしひしと感じているかもしれません。そして割とうまくいっている人は、今よくわからないかもしれません。

 

ここで抑えておきたいのは、たいていの場合、夫の行動に対して「イラっとする」時、「イラっとする」だけでも不愉快なのに、そのほかにこんなに苦しみを感じている、ということなのです。

 

「イラっと」する他に苦しみを感じている?

 

一体どういうことでしょうか。

わかりにくいかもしれないので例をあげましょう。

 

夫が帰宅してきてお風呂に入った。見るとどこを歩いたのかわかるほど、転々と服や下着が散らかっている。

再三にわたって、脱いだ服は洗濯機に入れるように頼んでいた妻は「イラっと」した。

風呂から上がってきた夫に

「どうして服を洗濯機に入れないの!いつも入れてと言ってるじゃない!!」とつい怒鳴ってしまった。

夫は「今から入れればいいだろ、こっちだって疲れているんだから。そもそも、そんなに怒ることかよ。」と返してくる・・・・。

 

さて、どうですか?結構あるあるだと思うのですが。

そして、「怒って当然じゃない!」と感じた方も多いと思います。

 

ちょっとここで気づいてもらいたいことが一つあります。それは夫に「どうして〇〇〜〜!」と言っている時、服を脱ぎ散らかされた「イラっと」のほかに、「イラっと」することに対する4つの苦しみが加算されていませんか?ということです。

 

服を散らかされたことに「イラっと」する。「イラっと」ポイント1と仮定しましょう。

そして、「イラっと」したくないのに「イラっとさせられた苦しさ」でイラっと加算1ポイント

さらに心の平安が得られない苦しさとして「イラっと」加算1ポイント。

そして前にも言ったのにわかってもらえていない苦しさとして加算1ポイント。

さらにさらに、過去に傷つけあいの泥沼になったことへの苦しさを思い出して加算1ポイント・・・。

 

つまり、「イラっと」したくない、「イラっと」することは良くない、「イラっと」すること自体の苦しい・・・常日頃からそのストレスが溜まっていると、一つの出来事に対する「イラっと」に加算してより「イラっ」としてしまうのです。

 

そして「こんなに苦しい思いをさせるあなたが悪い〜!」と相手を批判するエネルギーがむくむくと倍増してしまうのです。実はこれがコミュニケーションがすれ違う大きなポイント。

 

なぜって夫にとっては、1回、服を脱ぎ散らかしただけ。

そしてすぐに後からでも拾えば済むこと。だからそんなに怒られるのは理不尽に感じるわけです。でも妻は無意識のうちに服を脱ぎ散らかしたことに対する「イラっと」の他に色々な「イラっと」をのせて「イラっと」を倍増させていたわけです。

 

イラっと加算、されているってなんとなくわかりましたか?

 

まだピンとこない方のためにもう少し解説しましょう。今度は自分だったら、と考えてみましょう。

 

もしあなたが、自分が「イラっと」することを許せていたら・・・。

「人間だし、イラっとするときあるよね〜。」という感じでイラっとする自分にオッケーが出ていたら、ストレスは減りますね。

 

もしあなたが、心が穏やかでいられないことも「今は穏やかでいられない、いやだけど、そういう時もあるか・・・」と受け入れられていたら・・・。

 

もしあなたが、話が伝わらない時に「違う人間だから伝わらないこともあるか・・・」と手放せていたら・・・。

 

もしあなたが、傷つけあう泥仕合をやったことがあっても、それで二人の信頼関係が揺らぐわけではない、と思えていたなら・・・。

 

ストレスポイントは減っていき、服を脱ぎ散らかされたのを見てもおそらくそれほどまくし立てることはないでしょう。

「服散らかされるとイラっとするから、片付けてね。」と伝える程度です。

 

つまり、自分の中にストレスが溜まっていると、「イラっと」したときに一緒にそのストレスが加算されてしまうのです。

 

あなたは自分に対して、「どうしてこんなに小さなことでこれほど怒ってしまうんだろう?」と思ったことはありませんか?もしあるなら、それは心にストレスが溜まっているからです。

 

私たちの心の仕組みとして、苦しい気持ちを認識せずに無意識に溜め込んでしまうというのがあります。そしてストレスが溜まっているとある時ちょっとした刺激で吹き出てしまうのです。ストレスをためたままではいられないのが人間なのです。

 

でもそれは、「自分がここでこんな風に苦しくなるんだ」と認識できると、まず無意識にたまることはなくなりますし、そのストレスを解消するすべも見えてきます。そうして、気づかないうちに心にストレスを溜め込んでしまったり、ちょっとしたことでそれが吹き出すことが減っていきます。

 

もしあなたの知っている人で、常にイライラして怒りっぽい人がいるなら、きっとその人は心にストレスが溜まっている人でしょう。外からはわかりにくいかもしれませんが、過去にたくさん我慢してきていたり、あるいは今も我慢の渦中にいるかもしれませんね。

 

つづく

 

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