こんにちは！
感情の学校主宰・対話トレーナーの天乃陽妃です。
先日
夕方のにわか雨で
大きな虹が出ました。
虹って何度見ても嬉しいですね。
朝日とか夕日も嬉しいですけど。
自然の美しさって
何度見ても見飽きることはないのかもしれません。
でも、どうせ無駄だと思うんです。
さて、今日のテーマは
カウンセリング中の話からです。
とあるクライアントさん
パートナーに対してずいぶん言いたいことが溜まっているようでした。
生活の中で嫌だと思ったことや
こうして欲しいと思うことを
言わずにため込んで
パートナーに対する不満が
内側に渦巻いていました。
そのくせ
「わかってもらえない！」
という怒りも溜まっていました。
私が
「嫌なことは嫌だと言わないと伝わりませんよ。」
「して欲しいことも言語化した方がいいですよ。」
「察して欲しい、はなしですよ。」
と言うと
「でもどうせ無駄だと思います。
前に言ってみたけど
全然、変わりませんでした。」
と、かえってきました。
なるほど。
以前に嫌なことやして欲しいことを
言ってみたことがあるのですね。
そして思ったように伝わらなくて
挫折した経験があるようです。
ちなみに
「言ってみたけど
かえって喧嘩になったから
もう言いません。」
と言う方も多いです。
伝えたいことが伝わらず
諦めてしまう。
そして結局
不満が溜まっていく・・・。
これ、熟年離婚の典型パターンですね。
「別れる」と決めた時にはもう
自分の中で引き返せないくらい
不満が溜まりきってしまっているのです。
さてところで
言いたいことが伝わらない時は
原因が色々あります。
相手サイドの原因としては
「そもそも聞く気がない」というのがありますし
自分サイドの原因としても
「伝え方が悪い」というのもあるでしょう。
でもこのどちらでもない場合
・・・・実は伝わっていた
というケースもあります。
「は？何を言ってるんですか？
思い切って言ってみたけど
伝わらなかったって言ってるじゃないですか。」
と思うかもしれません。
そう、確かに
相手の反応は
こちらが言ったことに対して
拒絶のように見えたかもしれません。
でもその裏でというか
相手は表面上で反発しながらも
内面ではちょっと腑に落ちてた・・・
受け取っていた
なんてこともあるのです。
例えば
タバコを吸うパートナーに
あなたが
「健康に悪いから減らしなよ。」
と言ったとしましょう。
でもパートナーは
「うるさいな、自分の好きなようにさせてよ。」
なんて返しておきながら
心の中では
「そうだよな～、減らした方がいいんだよな～。
できるだけ減らしてみようかな・・・。」
と思っていた。
なんてことがあるのですね。
そして普段なら1日２０本吸っていたものが
次の日１９本にしてみた。
とか
実はタバコを減らす努力をしているかもしれないのです。
そう、内面ではこちらの言ったことを受け取っていた。
そういうケースがあるのです。
ところが、です。
こちら側としては
次の日またタバコを吸っているのをみたら
「ほら、また吸ってる！やめなって言ったのに。」
と言ってしまいます。
このメッセージはつまり
「こちらが言ったこと、受け取ってない！」
という意味でもありますね。
相手が内面で受け取っているなんて思わず
「またやってる！」とか
「全然受け取ってない！」など
全否定してしまうのですね。
これをされると
相手も腹が立つのです。
「減らす努力してるのに！マジで、うるさいな！！」
とね。
今日お伝えしたいのは
あなたが伝わってないと思っていること
あなたが
相手が全く受け取らないと思っていること
実はちょっと伝わっている可能性がありますよ。
という話です。
表面上は
そうは見えないかもしれません。
でも内面では
少し受け取っているかもしれないのです。
そして急に全部態度が変わることはなくても
・・・タバコをやめる、みたいはならなくても
ちょっとだけ言われたことを気にしていたりするのです。
少し本数を減らしてみよう、とか
タバコ１本吸う時間を、ちょっと短くしてみよう、とか。
私たちは
「物事が伝わる」というのは
こちらが要求したことを
相手が全部聞いてくれることだ
と思いがちです。
それは間違いです。
相手は
相手のタイミング、相手の都合で受け取ります。
だからこちらが言ったことに対して
ちょっとしか受け取らないこともあります。
でもそれは
受け取りゼロではないのです。
ちょっとでも相手が受け取っている時
受け取りゼロにしない、というのが大事なことです。
相手が
こちらが言ったことの１０％でも２０％でも
ちょっとでも受け取っているのに
１００％受け取らないと決め付けて
「全然わかってないんだから！」
「全然話を聞いてくれない！」
と思っていませんか？
それは相手から見ると
ちょっとは受け取っているのにゼロにされた
という嫌な体験です。
これが続くと相手の方も
「もういいや、受け取るのやめた。」
と、なっていくのです。
ここまで読んでいかがですか？
あら、全然受け取ってもらってないと思っていたけど
そう言えば
ちょっとだけ受け取っていたのかな・・・。
と思い出すことが出てきたでしょうか。
よかったら
自分が今まで相手に伝えたことを
「もしかしてちょっとでも
受け取っているのかも・・・？」
という前提で
相手を観察してみてください。
そうすると
ほんの少しだけかもしれませんが
相手の態度に変化があることを
発見するかもしれません。
そしてもし
相手の小さな変化を見つけた時には
それをそっと見守りましょう。
「お、もしかして
変わろうと頑張っているのかな？」
という視点で、気長に待つことも大事です。
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いかがでしたか？
なにかピンときたことがありましたら
是非やってみてくださいね。
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詳細が決まりましたらまたお知らせしますね。
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最後まで読んでくださって
ありがとうございます。
何か感じたことや質問がある方は
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陽妃
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