⑴「イラっと」した時の理由とは
さてでは次になぜ「イラッと」するのか、それを少し考えてみたいと思います。「イラッと」するわけには大きく分けて二つがあります。それは
① 才能・個性が出ている場合
②過去の記憶と繋がっている場合
の二つです。
このシリーズでは最初に、「イラッと」する気持ちを消さないでくださいとお伝えしました。その理由がこの二つにあります。
それはどういうことなのか詳しく見ていきましょう。
①才能・個性が出ている場合
人が「イラッと」する時、それはその人の生まれ持った才能と繋がっている場合があります。
例えば、私の友人で似合わない服を着ている人を見るとイラッとするという人がいます。
「その色よりこっちの色の方が似合うのに。」とか「その組み合わせが全然合っていない。」と「イラッと」するそうです。
これは明らかに、彼女の持つ色彩的なバランス感覚によるものでしょう。
他にも、心地の悪い空間にはいられない、「イラッと」する、というのにも才能が隠れています。それは空間の気を察知する才能と言えるでしょう。
または人の欲求が分かって「イラッと」する、という人もいます。あるいは周りの人が人の気持ちを気づかないことに「イラッと」する、というケースもあるでしょう。そういう人には人の気持ちを感じる才能があるのです。
また、 才能というほどはっきりした能力のように見えないものもあります。
例えば部屋が片付いてないと落ち着かない、とか、小さな物音が気になってしまう、または一人にならないと集中できない、人との距離感が近いと安心できない、あるいはじっとしていられない、など自分特有の感じ方についてです。
このような個性に関しては、少数派の人は自分がおかしいのではないかと苦しんでいるケースが多いようです。学校の授業中に授業をじっとして聞いてられないと、その子がおかしいのでしょうか。「みんなができているのにどうしてできないの?」と周りの大人から言われると、授業中に座っていることに「イラッと」してしまう自分に対して、それはおかしいこと、自分がおかしいのだ、頭で考えるようになってしまうのです。
でも少数派だからおかしいなんてことはありません。他の人が「イラッと」しないことにイラッとするとしたら、そこには自分独特の個性が隠れている場合があるのです。
ところが自分の才能だと気づかないと、周りを責め続けてしまって人間関係が悪くなるばかりか、あなたの才能を活かすこともできません。そんなのとってももったいないことだと思いませんか?
そして才能とまでいかなくても、生まれ持った個性を自分自身で認められなかったとするなら、それは本当に苦しいことだと思いませんか?
こういった個性や才能につながっている「イラっと」は、自分にとっては全く自然なことです。それなのに、周りの人ができない、理解してくれないことで「イラッと」してしまいます。あるいは周りと違う自分に対して「イラッと」することもあるでしょう。
このタイプの「イラッと」については、「イラッと」することをやめようとすること自体が苦しく難しいものです。どうしても「イラッと」してしまう、それが自分だからです。大切なことは、自分が「イラッと」する理由をしっかりと知っておくことです。これが周りが否定しているとか周りが理解しないからではなく、自分の才能や個性として「イラッと」している、ということを知っておくのです。そしてその理由を、夫に話すことができたらいいでしょう。
夫婦の間で多いのは、妻が「どうして察してくれないの?全部言わなくてもわかってよ。」と、「イラッと」するケースです。でもこの察するというのは女性独特の才能だそうです。男性には心の細かいヒダについて察する才能がどうしても女性ほどはないそうなのです。
そういう意味で、夫が鈍感なのに「イラッと」するのは仕方がないけれど、同じように察することを求めても無理、ということは知っておいた方がいいでしょう。
それだけで、会話にのる相手を責めるエネルギーが減って、今よりもっとスムーズなコミュニケーションに変わっていくはずです。
また自分の個性で「イラッと」する場合は、自分が一体どういう個性なのかをきちんと相手に伝える必要があるでしょう。例えば、「部屋に物が散らかっていると「イラッと」してしまうタイプです。」とか、「予定がコロコロ変わるのはストレスになります。」など、自分がどういうポイントで「イラッと」するタイプなのか、相手に理解してもらう必要があるからです。
この個性については生まれ持った形のようなものなので、変えようとすることはとても苦しいものです。なのでパートナーには、「私にはこういう形の部分があるのです、よろしくお願いします。」と伝えられるといいと思います。
★個性・才能に気づくワーク★
自分に当てはまるものに丸をつけていきましょう。
それができたた夫に当てはまるものに黒丸をつけてみましょう。
・部屋が片付いてないと落ち着かない
・部屋にたくさんものがある方が落ち着く
・じっくり感じながらしゃべりたい
・結論をパッと話したい
・タスクをこなすのが好きなほう
・タスクをみると気分が悪くなる
・周りの音が気になる
・匂いに敏感
・大きい音が苦手
・人に合わせるのが得意
・一つのことに集中するのが得意
・一人でいる時間も大事
・予定が決まってると安心する
・予定が詰まると不安になる
・感覚派
・理論派
・じっくり派
・テキパキ派
・マルチタスク派
・シングルタスク派
・その他思い浮かぶものを書いてみましょう
★自分のいいところを10個書き出してみましょう★
★夫のいいところを10個書き出してみましょう★
さて、ワークをやってみてどんなことを感じますか?
あなたの輪郭と夫の輪郭が見えてくるといいですね。似ているところ、違うとこを、それぞれまず、個性や才能として受け取ってみましょう。
次回は、イラっとする本当の理由を見つける・過去の記憶とつながっている場合、についてお伝えします。
つづく
★このシリーズは、イラっとして夫との距離が離れてしまっても、それをきっかけにもっと深く理解し合うコミュニケーションもできる!ということをお伝えしています。
★いつも読んでくださってありがとございます!
もし面白かった!役に立った!などありましたら、ブログをフォローしていただけたらとっても嬉しいです♡
コメントや質問もウェルカムです。どうぞよろしくお願いします(^^)