夫にイラっとした時, 夫婦の対話

【夫にイラっと25】イラっとする本当の理由を癒す・色々な心の傷

私たちは実はとても繊細な心を持っています。それゆえ、小さい頃から様々な局面で傷つくことも多かったのも事実です。それは親に言われた些細な一言だったり、兄弟の間で起きた出来事だったり、人それぞれです。でもただ一つ言えることは、傷ついたことがない人はいないということです。どんな人も、対人関係で思うようにいかない体験をしています。

 

その傷ついた時に、十分に自分の傷をいたわって癒す時間をとっていないと、実はその傷はまだ癒えないまま心の中に隠されています。そして癒されていないばかりか、長年放置されてきたことで、傷が酷くなっているケースもあります。

 

でもほとんどの人が、傷ついた時にその傷を十分にケアしてもらっていません。そして、どうやってその傷を癒すのか、ケアの仕方も知りません。たいていの場合は傷ついたことにすら気づかないうちに、傷をなかったことにして心にしまいこんでいきます。そうしてその傷が、大人になっても様々な場面で影響し続けるのです。それは人間関係だったり、仕事だったり、お金だったり、ありとあらゆる場面に影響を及ぼしています。

 

ここではまず、夫婦関係に影響しそうな傷をいくつかあげてみましょう。

 

①身体的特徴に関する傷

 

子供の頃、顔や体の特徴に関して否定的なことを言われたり、あるいは人と比較して劣っていると言われたりすると、子供の心は傷つきます。直接言葉で「醜い」「ブス」と言われた場合はもちろんですが、「もっと鼻が高ければよかったのに。」とか「お父さん似でかわいそうね。」のような言葉でも、子供の心には「自分が劣っているんだ」「醜いんだ」という傷が残ります。

こういった傷が残っていると、夫が自分の顔や体を褒めてくれても、全く受け取れないということがおこります。さらには夫が「そのお化粧あってないんじゃない?」というような見た目に関する否定的な発言をしようものなら、「自分は醜いと言われた!」としか思えずに怒ってしまったりするのです。

 

②夫婦のあり方に関する傷

 

子供の心からの望みとして、両親に仲良く笑顔でいてもらいたい、と言うのがあります。これはどんな子供でも当たり前に持っている望みです。でも現実は両親だって人間です。いつでも仲良し、笑顔というわけにはいきません。そして時には離婚を選択することもあるでしょう。

でもこういった両親のあり方をみて、子供の時はとても心を痛めます。両親のあり方をみて、ああ言う風にはなりたくない!と強く思うと、そのあり方に似た状況になると、心の傷がうずいて「イラっと」する場合があります。

例えば、これは一例ですが、お父さんが高圧的でいつも言いなりだったお母さん、という二人のあり方に傷ついている人なら、夫が少しでも上に立とうとするのを許せないでしょう。

また、頑張って家を守る母の価値を父が全く認めない、という両親のあり方で傷ついているなら、夫が家事をしている自分を褒めないのは許せないと思う可能性が高いのです。

 

③異性との関係に関する傷

 

過去に好きになった人、付き合った人との関係性によって、私たちは様々な傷を抱えていきます。好きな人とうまくいかないと、「自分に魅力がないからだとか。」「結局愛されない。」などの痛みをかかえ、また同じような体験をするのでは、と恐れも抱きます。その痛みと恐れによって、今目の前にある関係をニュートラルに捉えられなくなってしまいます。

「どうせまた振られるだろう。」とか、「私は女性として扱われない。」などと思い込んでしまうのです。そうして夫の行動でそのことを思い起こさせるようなものを見つけては「イラっと」してしまうのです。

毎日仕事で遅くなる夫に対して、自分に興味がないから帰ってこないのだと思って「イラっと」したりするのです。夫は家族のために頑張っているだけかもしれないのに、です。

 

④女性性に関する傷

 

成長の過程で、女性として扱われたり尊重される体験が少ないと、女性性に関する傷をかかえることになります。それは、親に男の子のように扱われたとか、オシャレや着飾ることがタブーだったとか、他の女性と比べられたとか、そんなような体験で傷つき、「自分が女性として魅力がない」と思い込んだりしていきます。どんなに美しく魅力的な女性でも、女性として扱われたことがないと、自分が女性として魅力があると思えなくなってしまいます。

あるいは、「性」というものが汚らわしいなどの観念を植えつけられることもあります。女性として生まれているのに、それ自体を汚らわしいと思わされたり扱われたりすることは、心に痛みを伴うものなのです。女性性に関する傷を抱えていると、性生活に支障がでることもあります。

 

⑤お金に関する傷

 

私たちはお金に関する傷を様々な形で受けています。お金がなくて惨めな思いをする場合はもちろん、お金があっても相続の醜い争いをみていたり、あるいは詐欺にあったりすれば、お金なんてない方がよかったと思うでしょう。あるいは、結局お金持ちにはなれない、豊かさはやっていこない、という傷みや、お金があると傲慢になる、お金を求めると不幸になる、という傷みもあります。

夫婦の場合、お互いに違うポイントでお金の傷みを持っているので、お金のため方・使い方ですれ違い喧嘩になってしまうのです。例えば、片方が世知辛く節約しているかと思えば、もう片方は見境なく浪費していたりしてしまいます。

もし、お金について感情が波立たない状態で話し合いができないとすれば、それはお金に対して傷みがある証拠です。でも二人で一緒に人生を歩む場合に、お金の問題は避けて通れない大きな問題でしょう。

 

⑥自己価値(セルフイメージ)に関する傷

 

①〜⑤も全てセルフイメージと関わっていますが、ここでは特に自分の存在理由に関する傷についてみていきましょう。

私たちは子供の頃から、親の言動をみて自分の存在価値に疑いを持つようになります。自分よりも他の兄弟が可愛がられれば、「自分は愛されない」と思うようになるし、親が無関心であれば「生まれない方がよかった」と思うようになります。逆に過干渉の場合は「自分が無能だ」と思うようになったりもします。

これらの思い込みは、子供として当たり前の十分な注目、心のケア、尊重がなされなかった時に傷つくことで生まれます。見て欲しい時に見てもらえなかったり、聞いて欲しい時に耳を傾けてもらえないと、私たちの繊細なハートは傷ついてしまうのです。

そういった自分の存在そのものに対する傷を抱えていると、夫に対して「せめてあなただけでも価値があるっていって欲しい。」と過剰に思うようになります。夫に一番に扱ってもらいたいという要求はあって当たり前ですが、それが過剰になってしまい、ちょっとしたことでも「私を受け入れてない!」とか「私を必要としていない!」などと「イラっと」してしまうようになります。そして実は、大切に扱われていたり、受け入れてくれている部分もあるのに、その部分が見えなくなってしまうということもあります。

 

「全然大切にされていない!」と怒ってしまったけど、あとで振り返れば大切にしてくれていることろもあったな、と思うことはありませんか?冷静になれば、大切にされていることもわかるのですが、過去の傷みに繋がっているときは、自分が全然大切にされていないようにしか感じられないのです。でもこれはお互いにとって悲劇ですよね。なぜって、本当はそこにあった愛情をなかったことにしてしまうからです。愛情を差し出している方にとっても愛情が欲しいと思っている方にとってもこれほど悲劇なことはありません。

 

つづく

 

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★このシリーズは、イラっとして夫との距離が離れてしまっても、それをきっかけにもっと深く理解し合うコミュニケーションもできる!ということをお伝えしています。

 

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