きょうは自分のこころとつながる日
私が小さい頃のお父さんを思い出していました。
お父さんのことを思い出そうとすると
いつも浮かぶ情景は、お父さんの背中。
南向きの畳の部屋で
いつも新聞を畳に広げて読んでいたお父さん。
暖かな日差しの中で
そのお父さんの背中に飛びつきたかった自分を思い出します。
もう一つ思い出す情景は
目をつむって祈るお父さんの姿。
お父さんは熱心なキリスト教徒だったので
欠かさず教会に行くのです。
横にいる父を見上げるといつも
前を向いて目をつむって祈っていました。
どちらも、こっちを見ていない。
私を見ていない。
優しい父で、ほとんど怒られたことがないし
よく勉強や習字を教えてくれました。
でも、目を見て話をしたことがあったかどうかあまり記憶にないのです。
私の心は
「お父さん、私を見て。こっちを見て。」と泣いていました。
近くにいるけど、私を見てくれているのかよくわからない。
優しいけど、私を知ってくれているのかよくわからない。
お父さんに触れられない・・・・
そんな悲しみが出てきました。
イメージの中でだけど、お父さんに言ってみました。
「お父さん、私を見て。私、ここにいるの。」
「私、ずっとお父さんに見て欲しかったの。」
「娘として、抱きしめて欲しかった・・・。」
お父さんは泣いてました。
「そんな風に思っていたなんて知らなかった。」って。
そして
「ごめんね。」と言って抱きしめてくれました。
私はずっと
お父さんに見てもらいたくて
お父さんに誇りに思って欲しくて
一生懸命頑張ってきた気がします。
でももうそれも終わり。
私は見てもらうためや愛してもらうために頑張るのをやめます。
自由に自分らしく
ただそのままで・・・
それがいちばんいいのだから。
それがいちばん私が愛に近いのだから。