プチ心理学講座, 夫にイラっとした時

【夫にイラっと30】癒されたかどうかどうやってわかるか

さてここまで、「イラっと」したことをきっかけに、自分の内面を掘り下げて癒しの作業をしてきました。過去の傷ついた自分に寄り添いいたわる・・・そうして過去の傷が癒されたかどうかはどうやってわかるのでしょうか。

 

まず第一に、過去の出来事を思い出した時に心が平安だったら癒しが一歩進んだと言えるでしょう。癒されていない時は、その出来事を思い出すと傷みや苦々しさを感じるのですが、癒されると、「そういうこともあったね。」というただの懐かしい思い出に変わります。思い出しても心が波立たなくなるのです。

 

そして第二に、過去に起きた出来事が過去のことになります。これはどういうことかというと、心の傷が癒されていないと、次もまた同じことが起きると思い込んでしまいます。前の彼氏が浮気をしたから、次の人も浮気をするだろう。というように、未来を恐れることです。過去に大切にしてもらえなかったから、どうせ次も大切になんてしてもらえない。とまるでそれが揺るがない真実かの様に信じ込んでいるのです。それは過去がまだ現在に影響していると言えるでしょう。ところが過去の傷が癒されると、未来と過去が切り離されます。過去に振られた、でもその事実が未来に影響することはなく、明日はまた新しい未来を作り出せる、と思える様になるのです。

 

そして第三には、別の角度で物事が見える様になってきます。心の傷が癒えていないときは、「自分が傷つけられた」「自分が被害者だった」としか見えない出来事が、癒されてくるとそうでない側面があったことが見えてきます。否定された様しかに感じられない言葉の中に、愛情や心配が入っていたと気づいたり、理解されなかったことで自分が愛されてない、と思い込んでいたことが、実は愛もやってきていたことなど、今まで見えなかった別の角度で物事が受け取れる様になっていきます。

こうして癒しが進むと、凝り固まっていた心が柔らかくなっていきます。柔らかくなった分、物事を色々な側面から見れる様になります。そうすると、世界に絶対的な正解がないことや、みんな傷つきながら一生懸命に生きていること、全ての人の根底に愛があるのに上手に表現できずに苦しんでいること、などが感じられる様になっていきます。それはまさに自分も夫も同じで、そんな不器用な自分たちを愛しいと思えてきたら、癒しがかなり進んできたと言えるでしょう。

 

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