うすうす気付いている人もいますが
自分の中の男性性への嫌悪感や恐怖が
好きな人との関係に悪い影響を及ぼしている場合があります。
簡単に言うと
男性性とは
獲得して、与える力
そこには、力で奪う、支配する、蹂躙(じゅうりん)のようなエネルギーも入っています。
以前の私は
この男性性のエネルギーが大嫌いだったのだなと思います。
そもそも旦那さんと出会った時
彼は本当に繊細で優しく
男性性のエネルギーがとても少ない人でした。
いわゆる、草食系男子です。
こちらに対する受容する姿勢や心遣いも丁寧で
だから安心した、というのも大きかったのでしょう。
無意識的に
「男っぽくなかったから選んだ。」と言ってしまっても
過言ではないと思います。
でも、そもそも彼は男性だし
どんな人でも(女性でも)男性性のない人はいません。
一緒にいれば
男性性のエネルギーを感じることも出てくるようになります。
例えば、少し高圧的にものを言われたり
ちょっと強引に物事を勧めたり
一方的にアドバイスされたり
そういうこともあるわけです。
今にして思えば
男性性が全く出ない方が不健全なのですが
私の中に
男性性への嫌悪感と恐怖があったために
彼に男性性のエネルギーの気配を感じるたびに
過剰に反応していたと思います。
具体的に言うと
彼が少し上から目線で何かいうと
ものすごく反発する。
ちょっと強引に進もうとすると
過剰に抵抗する。
アドバイスされると拒否する。
助けを断り、自分でやろうとする。
みたいな反応です。
つまり少しでも
こちらへ圧をかけてこようものなら
反発し、逆にやりかえす・・・
のような感じだったと思います。
それが夜の夫婦生活のことで言えば
自分の中に他人が入ってくる恐怖によって
からだがガチガチに固くなってしまっていたのです。
自分の中に
体を重ねて一つになりたいという思いもあるので
当時は本当にわからなかったのですが
今にして思えば
その夫婦生活に対する自分のポジティブな気持ちだけをみて
ネガティブな感情・・・抵抗については全く感じないようにしていたのです。
だから体を重ねようとすると、無意識で体が硬くなる。
不安になる。
呼吸が止まる。
楽しめない。
早く終わってほしいと思う。
うまく感じられない自分に自己嫌悪。
そのスパイラルになっていました。
大事な人、好きな人なのに
夜の夫婦生活がうまくいかない。
そのことで二人の関係が悪くなっていく。
これってすごく悲しいことですよね。
私は自分の中の男性性に対する嫌悪感と恐怖に気付いてから
その感情を癒す、と決めました。
このネガティブな感情がある限り
好きな人と一緒にいられないという現実にぶち当たったからです。
★
自分の中の男性性に対する嫌悪感や恐怖を抱えていることで
パートナーシップがうまくいかない女性には
だいたい2つのパターンがあります。
一つは
「男性性への嫌悪感や恐怖に気付いておらず、無意識で相手を拒絶している」パターン。
最初の私です。
もう一つは
「男性性への嫌悪感や恐怖に気づきながら、その感情を相手にぶつける」パターン。
気づいた後の私です(苦笑)
目の前の男性に対して、復讐を始めてしまうのですね。
この二つ
両方とも私は体験しましたが
御察しの通り
これではどちらも関係は改善しません。
なのでここからどうするかが、関係改善のテーマになります。
まずは気づかないとどうしようもないので
男性性への嫌悪感や恐怖に気付くことが大事です。
男性性への嫌悪感や恐怖は
大なり小なり、誰の中にもある感情なので
もしその感情が顔を出しそうになったら
「こんな感情、感じてはダメだ」と思わずに
その声を聞いてあげてください。
誰にでもある感情なのです。
「上から押し付けられるの、怖い」
「大きな声で高圧的に言われると、身がすくむ」
みたいなところからですね。
自分の中の、男性性に対する恐怖に気づいていく
それがファーストステップです。
それに気づけたら
その怖い気持ちをどこかで吐き出す必要があるでしょう。
我慢してきた分だけ
心の中に恐怖や嫌悪感がたまってしまっています。
その過去からためてきた感情が
今、目の前にいる人の行動や言動に反応して
過剰に出てしまうのです。
客観的にみたらそんなに怖がらなくてもいいのに
どうしても怖いとしたら
それは過去から貯めてきた感情なのです。
つまり、目の前の人は関係ないのですね。
なので自分のちからで
そのネガティブな感情を昇華してあげる必要があるのです。
たまった感情は
自分が押し込めた自分の声です。
だからまずは
自分の心がなんと叫んでいるか
自分が聞いてあげると良いでしょう。
「怖いよ」
「痛いよ」
「苦しいよ」
「私の中に入ってこないで!」
そんな叫びを、ぐっと歯を食いしばって我慢してきた自分がいます。
その声を外に出してあげましょう。
でもその声を外に出す時
今、目の前の人にぶつけたら
関係はうまくいかなくなります。
過去にためた感情ですからね。
ですので安全な方法でやります。
紙に書くとか
一人で泣く、叫ぶとか
などがあります。
それに受け止めてくれる人に聞いてもらう、というのも効果的です。
その感情の声を
「聞いてもらえた」「わかってもらえた」という体験が必要なのです。
なので聞いてもらえそうな人がいたら
話してみてください。
ただ、男性性への嫌悪感や恐怖は
とても繊細な感情です。
打ち明けた時に受け止めてもらえないと
自分もまた傷ついてしまいます。
なので不安な人は、専門家の手を借りることをお勧めします。
深い痛みを扱えるセラピスト、カウンセラーと一緒に
時間をかけて丁寧に優しく扱っていくことが大切です。
焦らず、じっくり向き合うことが大切です。
じっくり向き合う理由は
ネガティブな感情を消せばいい、というわけではないからです。
その感情を受け止め、優しく包んで
抱きしめて癒す
それを丁寧に丁寧に行っていくことで
ネガティブな感情が昇華され
最終的には、愛と光に変わっていきます。
ネガティブな感情と向き合い、癒すのは簡単ではないと感じるかもしれませんが
自分が本当に幸せになるためには
取り組む価値のある作業です。
自分のことが好きになり
世界がカラフルになって楽に呼吸ができるようになります。
そして相手との愛情交流がスムーズになっていきます。
それに一人で取り組むと難しく感じますが
専門家と一緒だと
よりスムーズに進んでいけます。
自分の幸せ
大切な人との関係改善のために
ぜひ、取り組んでみてください。
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