夫にイラっとした時

【夫にイラっと14】コミュニケーションのポイント11か条 ⑦相手を下げようとしない

相手をさげようとしない

 

夫婦の間には微妙な競争が存在します。どんな人でも負けたままでは苦しくてやってられません。だから心の中に、この部分は負けていると思っていることがあると、他の部分で勝とうとします。この心の動きは実に巧妙でそして無意識・無自覚のまま発動しています。自分が相手に勝とうとしているなんて思いたくもないし、ましてや相手を踏みつけよう、下げようとしているなんて認めたくもないからです。

 

でも他の人を見ていると感じることはありませんか?「あの奥さん随分旦那さんを下げるなぁ。」とか「あのご主人、奥さんに対して上から目線だね。」というような感じです。

 

自分では勝とうとしていることや、相手を下げていることに気づかなくても、人から見れば一目瞭然です。そして下げられている方はちゃんと感じています。きっとあなたもご主人に下げられた瞬間は気づいているはずです。そしてそれは決して楽しい気持ちではありませんよね。それが長いこと続けば、二人の関係はうまくいかなくなっていきます。

 

「イラッと」する時に自分を正当化したくなると、相手を下げようとしてしまいます。自分が正しくて相手が悪い、この構図そのものが相手を下げています。でも相手を下げた方が、「イラっと」をぶつけやすいのです。だから無意識で自分を正当化するために相手をさげてしまうのです。

 

実際に私は夫を下げてばかりいました。よく夫に「上から目線で決めつけるな!」と言われたものです。 私は夫のことが大好きでしたし、尊敬もしていました。だから言われるたびに「下げてなんかいないよ、思ったことを言ってるだけだよ。」と反論していました。でも言葉にのせているエネルギーって正直なのです。いくら言葉で取り繕っても、私の潜在意識のエネルギーはちゃんと言葉にのってしまっていました。

 

夫に何度も指摘され、夫だけでなく友人や師匠にも指摘されました。そうしてようやく、私も自分の心の中にある、相手より上に立ちたい、勝ちたい、という欲求と向き合うこととなったのです。

 

心の扉を開いてみれば、私の心の中には強い競争心がありました。絶対に負けたくない、たとえ1㎜でも上に立っていたいと思っていたのです。実際にこの競争心に気づくことで私の競争心がなくなったわけではありません。ただ自分が競争心から相手を下げようとする瞬間には気がつくようになりました。 自分が相手を下げていることに気づければ、言いなおすこともできるし、謝ることもできます。

 

つまりは自分のことを客観的に知るということがとても大切なのです。夫婦のコミュニケーションにおいて、自分がどういうパターンを持っているのか、すれ違う時は何がずれているのか、それを掴めるようになると、ずれた時の修正が速くなるのです。

 

・セルフイメージが低いと夫を下げたくなる

 

そもそもなぜ夫を下げようとしてしまうのでしょうか。それは自分のセルフイメージが関係しています。実は自分のセルフイメージが低い人ほど、人を下げようとします。セルフイメージの低い人は、無意識の中で自分がすでに負け越していると思っています。そして、人間は負け続けるのが嫌なものです。だから少しでも勝てそうなポイントを見つけると、そこに飛びついてしまうのです。そこで自分を大きくみせたり、無意識のうちに相手を下げてまで上に立とうとしてしまうのですね。

 

私はといえば、人前ではしっかり者を演じ、人の下に入ることはほとんどない人でした。夫といても、夫より下がることは滅多にありません。それは心の奥に、自分はいつだって負け続けてきた、という敗北感が蔓延しているためでした。小さい頃、妹が病気だったために、私は早くに大人になった感じがしています。世話の焼けない物分かりのいい子になったのです。でもそのために、私は親から注目がこない、放置されているような感覚をずっと持っていました。それは妹に比べると私は見てもらえない、構ってもらえないという、つまり愛情をもらうという点で負けている感覚があったのです。心の底に、私は負けているという感覚があるので、なんとか大きく見せて大丈夫を装ってしまうのですね。

 

つづく

 

★このシリーズは、イラっとして夫との距離が離れてしまっても、それをきっかけにもっと深く理解し合うコミュニケーションもできる!ということをお伝えしています。

 

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