プチ心理学講座, 夫婦の対話

「被害者のポジションで話している」ってどういうこと?

昨日のブログで、コミュニケーションがうまくいかない時は
 
・そもそも自分が本当に言いたいことがわかっていない・言えていない
・被害者のポジションで話している
 
と、お伝えしました。
(詳しくは昨日のブログ「どうしてわかってくれないの?」を参照ください。)
 
今日は「被害者のポジションで話している」とはどういうことなのか、もう少し詳しくお伝えしましょう。
 
 
多くの場合私たちは、何か自分が嫌な思いをしたり傷ついた時、「相手が悪い」と感じます。相手の口調がきついから、相手の要求が厳しいから、相手の態度が悪いから・・・いろいろ理由は見つかります。でも、ことコミュニケーションにおいてはどちらかが悪いということはなく、あるのは相手の態度に対して「自分がどう感じるか」ということだけです。
 
例えば、「そのドアを閉めて!」と大きな声で言われたとしましょう。それを「怒られた」と思うのか、「暴力的にコントロールされた」と思うのか、あるいは、「ドアを閉めて欲しいのね。」と思うのか、それは受け取った人の感じ方次第です。
 
他にも、お尻をパシッと叩かれて、暴力だ、と感じるか、愛情表現だ、と感じるのか、その感じ方はひとそれぞれ、もしくは同じひとでもその時の気分によって変るものです。
 
 
つまり言いたいことは、相手が悪いことをしたから不愉快なわけではなく、「私は不愉快と感じる。」ということにつきる、ということです。
 
でも普通、不愉快な気分になったり傷ついたりした時に、「この気持ちを感じさせた相手が悪いんだ」ということにしたくなるのが人間の心。
 
なぜって「相手が悪いから」と思った方が、自分の心の痛みを主張して良い正当な理由があるような気分になるからです。
 
 
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「相手を悪者にする」と不満を言いやすい。
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心の中に不満がたまってくると、何かにそれをぶつけたくなります。
感情はエネルギーなので、出さないようにしているといずれエネルギーが蓄積し、どこかに吐き出さないと自分の精神バランスが崩れていきます。でも頭では、怒りに駆られて人にぶつけるのは良くない、と知っているのが苦しいところですね。
 
そんな時、相手にぶつけていい正当な理由がみつかれば大喜び!ここぞとばかりエネルギーを放出してしまいます。日頃から我慢していることが多い人ほど、ふとしたきっかけで強いエネルギーが出てしまうのです。
 
夫婦で喧嘩が始まる時は大抵、片方が我慢の限界に達してどわーっと一気にエネルギーを出してしまうことが発端です。しかも「相手が悪い」というポジションで口論を始めるのです。それが被害者のポジション、ということです。
 
実際のところ、相手は悪者ではありません。価値観が違うだけです。その価値観の違いを分かり合うためには、どちらも悪くも正しくもない、というところに立つことがスタート地点です。
 
 
厄介なのは、自分自身は被害者のポジションで話し始めていることに気づきにくいことです。私自身のことを振り返ると、自分にとってはわかってもらうための話し合い、という感覚で話していました。
 
なのでまずは、相手との話が平行線になってしまった時に、自分が被害者の位置から話していないかチェックしてみることから始めましょう。
 
 
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不満を感じるのに正当な理由はいらない
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私たちの心は自由です。何をどう感じようと、それを否定したり変えようとすることは心の自由を奪うことです。そしてその人の個性を否定することでもあります。
 
でも私たちは子供の頃から自由な表現を奪われたり個性を否定されてきたので、不満を主張するのに正当な理由が必要だと思い込んでいるふしがあります。
 
不満を主張するのに、正当な理由は入りません。
嫌なものは嫌、以上、まる!です。
自分の感じている感覚を大切にしてください。無理やり意味づけや理由をつける必要はないのです。
 
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相手に無理やり理解させようとしない
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最後にコミュニケーションにおいてもう一つ大切なことは、「自分の感覚を相手に理解させようとしない。」ということです。自分の感覚を大切にしようとすると、相手にも理解させようとしがちです。でも繰り返しですが感じ方はひとそれぞれ、自分の感覚を相手が理解しなくてもそれは仕方がないのです。ちょっと苦しいかもしれませんが、相手が理解しないことも許容していきましょう。
 
コミュニケーションにおける二つの許し
 
・自分の感じていることを伝えることの許し
・相手がそれを受け取らないことの許し
 
この二つが自分の中に入ってくると、被害者・加害者のコミュニケーションはなくなっていきます。
 
 
 

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