感じたこと

私のあだ名は眠り姫

私はよく眠くなります。
 
いつでもどこでも眠ってしまうのです。
 
 
思い返せば中学生の頃には
 
授業中、眠くて居眠りばかりして先生に怒られました。
 
眠くて仕方のない私は
 
家にあったタイガーバームを学校に持って行って
 
眠くなったら鼻の下に塗って眠気と戦おうとしました。
 
そしたらクラスメートがふざけて授業中にタイガーバームをみんなで塗り始めて
 
そのことでもまた先生に怒られました。
 
 
私はテレビを見ていても
 
車の運転をしていても
 
仕事中でも
 
人の話を聞いていても
 
バドミントンの試合中でも
 
 
どんな時でも眠くなりました。
 
 
人におかしいと言われたことは数え切れません。
 
怒られたこともたくさんあるし
 
お節介に色々な解決法を提案されたこともたくさんあります。
 
 
人から見ると
 
私が眠っているのは怠けている、やる気がない、失礼なこと、
 
のように見えるのでしょうね。
 
 
長年、私自身もそう思っていました。
 
そしてそんな自分を罰しつづけました。
 
なんとか起きてようと色々な取り組みをしました。
 
 
体を動かしたり
 
手を引っかいたり
 
大嫌いなミントのタブレットを食べつづけたり
 
強壮剤の入ったドリンクを飲んだり
 
 
とにかく考えられることはやりました。
 
 
でも眠い時に眠らないように頑張るのはとっても辛いのです。
 
眠らないように頑張ることで余計に疲れて
 
あとで結局もっと眠くなるだけ。
 
悪循環でした。
 
 
もちろん、睡眠はとっていたし
 
脳の検査もしました(てんかんの一種で寝てしまう病気があるので)。
 
 
でも何をしても変わりませんでした。
 
脳の病気でもありませんでした。
 
 
 
数年前のある時、私はこの件に関してはもう限界でした。
 
「何をどうしても変わらないことがある」
 
打つ手がない・・・。
 
 
それがその時の現実です。
 
 
「変わる気がない」
 
 
何度も言われました。
 
 
 
そうかもしれませんね。
 
本気で変わろうと思ったら変われるはずだから。
 
 
そんなこと頭ではわかってます。
 
でも変われなかったのです。
 
 
その変われない自分に嫌気がさし、絶望もしました。
 
 
私の中では
 
原因を見つけて対処法をこうじれば絶対に変わっていける、というのが信念だったので。
 
 
そうできないこともある・・・・。
 
諦める。
 
 
それが辛かったのです。
 
 
 
でも諦めた時、同時に
 
「これは原因不明の病気のようなものだ。」
 
と、受け入れたのです。
 
 
私はこの病気を抱えて生きていかなくちゃいけない。
 
眠気を抱えている自分をずっと罰して来たから
 
周囲からも批判的な意見がやってくるんだ。
 
と思ったのです。
 
まずはこの自分を自分が受け入れること。
 
罰するのをやめること。
 
それが必要だと思ったのです。
 
 
 
そこでできる範囲で
 
周囲の人に事前に話すことにしました。
 
「途中で眠くなってしまうけど、気にしないでいただけるとありがたいです。」
 
「そういうタイプなのです。」
 
「不愉快な気分にさせてしまったらごめんなさい。」
 
そう、話すことにしたのです。
 
 
 
 
そうすることで、私のことを理解してくれる人が増えました。
 
批判されることもぐっと減りました。
 
もちろん、全員ではありません。
 
でも理解してもらえる場では
 
眠くなったら席をはずすとか眠ってしまうとかして
 
眠気を我慢するためにエネルギーを使わなくて済む割合が増えました。
 
 
そうすることで
 
実際には眠くなってしまうことも減ったのです。
 
 
 
 
それでも眠気が完全になくなったわけではありません。
 
そして私がこの病気と向き合うのをやめたわけではありません。
 
変えられない自分を受け入れつつも
 
原因を探しつづけていました。
 
 
 
ある時、メンターから
 
「なんでそんなに眠くなるのか?」
 
と聞かれました。
 
その時は特に責められた感じではなかった記憶があります。
 
そうして無意識のうちに私の口をついて出た言葉が
 
「たいくつだから。」
 
でした。
 
 
言ってしまって自分で驚きました。
 
そう、私はたいくつだったのです。
 
では何に?
 
 
その疑問はずっとその後残りました。
 
 
でも心のどこかで
 
「たいくつ、たいくつ、たいくつ」
 
とずっと呟いている自分がいるような気もして来ました。
 
 
 
「私は何に退屈なんだろう?」
 
自分にその疑問を投げかけながら過ごす間に
 
ある時
 
「本音で生きていないからだ。」
 
という答えが出て来ました。
 
 
本音・・・・
 
本当の気持ち・・・・
 
 
それまでの私の生き方が
 
周りに合わせること
 
空気を読んで必要と思われることをすること
 
だったのです。
 
 
 
本当の自分の考えや
 
本当に自分がやりたいこと、伝えたいことを表現してない。
 
 
「だから退屈だったんだ!」
 
 
とわかりました。
 
 
でも長年
 
周りに合わせる生き方をしてきたから
 
自分の本音がわかりません。
 
 
次に自分に投げかける質問は
 
 
でもじゃあ、本当にやりたいことってなに?
 
私はどうしたいの?
 
私は何をやりたいんだろう?
 
 
でした。
 
 
 
その問いを続けていく中でだんだん
 
 
やりたいこと・・・ある。
 
伝えたいこと・・・・たくさんある。
 
 
と自分の内側から少しずつエネルギーが出て来ました。
 
時々、やりたいことを表現できて楽しい時もありました。
 
「そうか!
 
こうやってやりたいことをやっていけば
 
眼が覚めるかな・・・。」
 
 
なんとなく光明が見えた気がしました。
 
 
 
そうして少しずつやりたいことをやっていこうとする中で
 
私はまた壁にぶつかりました。
 
 
それは
 
「やりたいことをやろう」とすると
 
「自分の思っていることを言わなくちゃいけない」
 
私にとってそれは
 
「絶対に言いたくないことを言わなくちゃいけない。」
 
ということだったのです。
 
 
 
 
 
 
 
絶対に言いたくないこと
 
 
それは
 
 
自分の中の黒い部分。
 
 
 
「それ、間違ってるんじゃないの?!」
 
「それ、おかしいでしょ!!」
 
「それは絶対に嫌だ!受け入れられない!!」
 
「今とても苦しい。お願いだからやめてほしい。」
 
「ものすごく苦しいから助けてほしい・・・。」
 
「だれも信用できない、誰も私を理解してくれない・・・、でも理解してほしい・・・。」
 
 
 
怒り、悲しみ、絶望、孤独・・・
 
そういった出したくない自分を抑えたまま
 
 
「これやりたい」
 
「わくわく」
 
「楽しい!」
 
 
という美しい自分だけを出すわけにはいかない、ということに気づいたのです。
 
 
出すなら全部
 
出さないなら全部
 
 
ハートオープンに生きるってそういうことなんだ・・・
 
 
それがよくわかったのです。
 
 
 
でも私はずっと
 
自分の中にある黒いものはなるべく精製して出したかったのです。
 
綺麗な形にして
 
みんなの迷惑にならないように
 
みっともなくならないように
 
精製して精製して
 
そしてできれば
 
そんな風に感じてしまう自分を改造して
 
起きるいやな出来事をできるだけ許して
 
そんな風に黒く感じない自分になりたかったのです。
 
 
 
そのために全てのエネルギーを使って来たと言っても過言ではないことがわかってきました。
 
 
 
そして、その精製がうまくいかない時
 
私は
 
 
 
自分を抹消したくなるのです。
 
 
 
私、消えろ。
 
この黒い思い、消えろ。
 
中に入れ。
 
外に出すな。
 
 
 
それは出してはいけない。
 
タブーだ。
 
 
 
 
 
その強いエネルギー・・・。
 
 
 
 
 
それが私の眠気の原因でした。
 
 
 
 
 
 
いつしか
 
自分を眠らせるプログラムが
 
常時発動になっていったのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
人の意識って怖いな、と思います。
 
自分が思っている通りに
 
本当になるのです。
 
 
 
私は私を抹消したい。
 
 
だから眠るという形で
 
その場からいなくなるのです。
 
 
 
今回、これをブログに書いてみようと思ったのは
 
今までアンタッチャブルだった自分のことを開示してみようと思ったからです。
 
 
まだクリアになっていない課題なので
 
エネルギー的には重たいかもしれません。
 
 
私自身まだ苦しいし
 
最近でも
 
自分を抹消したくなって
 
こんこんと眠り続けたりしています。
 
 
そういう私を知ってもらいたい、と思いました。
 
もしそれで
 
私を理解してくれる人が一人でもいたらありがたいな、と思います。
 
 
 
 
そして読んだ人が
 
「世の中には色々な人がいるんだな。」と思ってくれたらさらにいいな
 
とも思います。
 
 
普通に考えたら理解できないこと
 
解決法がなかなか見つからないこと
 
そういうことってやまほどあります。
 
 
そのケースの一つとして見ていただけたら幸いです。
 

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