⑴思い込みをゆるめる4つのステップ
まず、自分の中にある思い込み、マイルールや当たり前を緩める方法をお伝えしましょう。
以前お伝えした通り、マイルールや当たり前だと思っていることがあると、そのことで相手を責めてしまいます。それは自分だってルールに従っているのに、相手が従わずに自由にやっているように見えるから、「イラっと」くるのです。でもそれは裏を返せば、自分が自由でいることを許していないということです。ひどい場合は、自分が自由に行動することを許していないだけでなく、ルールや当たり前のことをできない自分を、自分で責めていることもあります。
そういう意味でも、思い込みは緩めた方が二人ともにとって楽になるのでお勧めです。
①思い込みに気づく
思い込みを見つけるには、普段自分が使っている言葉にヒントがあります。
「〜すべき」とか「〜するのが当たり前」という言葉を使っていたら、それは自分の中にある思い込みです。
そして人の行動を見て「イラっと」した時、その陰に思い込みがある場合が多いものです。なので自分の感情が動いた時には、より自分の口から出る言葉に注意を払ってみてください。
その思い込みを紙に書き出していきます。
せっかくなのでここでは思い込みに気づくワークを用意してみました。よくある思い込みの例を一覧にしたので、まずこれを眺めて行きましょう。
あまり深く考えずに、直感的に「あ、これあるな」と思うものに丸をつけて行きましょう。
★思い込みリスト★
家事は分担すべき
洗濯は朝すべき
掃除は朝るのが当たり前
休日は家族で過ごすのが当たり前
食事は妻が作るのが当たり前
朝食は日本食が当たり前
妻は大切にすべき
大事なことはなんでも相談するべき
自分より相手を優先すべき
人の話は聞くべき
人を尊重すべき
自分のことは自分で管理すべき
お金は貯めるのが当たり前
倹約するべき
食事の時間は静かにすべき
相手に感謝すべき
お礼を言うのが当たり前
言ったことは守るべき
お金を家に入れるのが当たり前
家族のことを一番に考えるのが当たり前
仕事を優先するのが当たり前
多少のことは我慢するのが当たり前
いい夫婦になろうと努力するべき
いい親になろうと努力するべき
結婚したんだから愛するべき
などなど
②手放せそうなものは手放す
思い込みリストを眺めて見てください。その中で、簡単に手放せそうなものと、そうでないものがあると思います。
眺めただけで、これはもう手放してもいいかも、と思えるものがあれば、手放しましょう。
例えば「洗濯は朝すべき」という思い込みを緩めてもいいと思えたら、「洗濯を朝できない日があってもいい」という具合にです。
ここで注意したいのが、思い込みを手放してください、というと、全く逆のパターンに変換しようとする人がいます。
「洗濯は朝すべき」を「洗濯は朝しない」という風にです。これは間違った手放し方です。大切なことは、思い込みが間違っているから修正する、ということではなくて、〜すべき、〜が当たり前、と固まった考え方を「どちらでもいい」「その都度選べばいい」という感じにゆるめていくことです。手放すとは、もうそれにこだわらなくていい、という意味なのです。
③「かもしれない」で思い込みをゆるめる
リストを眺めて、手放すことに抵抗があるものがあるはずです。たとえば「お金の使い道は相談するべき」という思い込みを手放すことに抵抗があるとしましょう。「お金を勝手になんにでも使われたら困る。」と思っている場合などは、なかなか手放せないはずです。
こういった手放しにくい思い込みを、無理に手放そうとはしないで大丈夫です。力技でやろうとすると、かえってストレスがたまって本末転倒になってしまうので、その辺は気を楽にしていきましょう。
「お金の使い道は相談すべき」と思っている人が「お金の使い道について相談する必要はない」とひっくり返そうとしても、なかなか苦しいですよね。
大切なことは、思い込みをひっくり返すことではなく、そこに対する執着を緩めていくことです。最終的には「どちらでもよい」というところにいき、さらに「その都度、自分たちにとっていいことを選択していける」ようになることです。
なので手放しにくい思い込みの場合は、一旦、「まだ手放さなくていい。」としておきましょう。そしてその次に思い込みの語尾を、このように変えてみます。
「お金の使い道は相談するべき」→「お金の使い道を相談しなくてもいいかもしれない」
という具合に、語尾を「しなくてもいいかもしれない」「当たり前ではないかもしれない」と変えてみるのです。実際に紙に書き換えてみるといいでしょう。
この「かもしれない」という言葉をつかうと、100%しなくては、と固まっていた考えに、少し隙間がうまれます。この隙間が少しできることがとても大切なのです。この段階では95%、お金の使い道は相談すべき、と思っていても構いません。でも5%の隙間ができることで、次に同じことで「イラっと」が来た時に、「あれ?でも場合によっては相談しなくてもいいかもしれない?」と今までとは別の考えもはいって来ます。そうやって、少しの隙間が、何度も検証することで少しずつ広がって来て、そのうち、イラっとしても「でもそんなにこだわらなくてもいいんだった。」とイラっとが冷めやすくなっていくはずです。
そして「どちらでもいい」となってくると、イラっとしなくなります。
④過去の傷みを癒す
さて、③までやってもどうしてもゆるまらない思い込みもあるでしょう。それがあまりにも当然で正しいとしか思えない事柄は、特に緩めるのが難しいものです。例えば「いい夫婦になろうと努力すべき」という思い込みだったりします。
「いい夫婦になろうと努力しなくてもいいかもしれない」と語尾を書き換えたとしても、「そんなことを言ったら、うまくいかなくなる」とか「そういうわけにはいかないでしょう」などと頭の中で声がするはずです。
こういったゆるめにくい思い込みは、必ず過去の痛みを伴っています。なので、もし、このゆるめにくい思い込みをどうしてもゆるめる必要がある場合は、過去の傷みをさかのぼって思い出し、癒す必要があるでしょう。
例えば「いい夫婦になろうと努力すべき」という思い込みがゆるまないケースの場合は、小さい頃、あまり仲の良くない両親をみて傷ついた可能性があります。子供にとって、夫婦が仲良くつながっていることは、安心・平安につながります。家の中が不穏な空気だと、心休まる気がしないのです。そういう思いをもう2度としたくないと思っていると、「いい夫婦になろうと努力するべき」という思い込みを強く持つことになるのです。
しかし思い込みについて、何でもかんでも全部手放すべき、というつもりはありません。そんな作業を始めたらキリがないくらい、思い込みはたくさん出て来てしまうからです。
手放す必要があるのは、繰り返して夫に「イラっと」してしまう思い込みです。同じパターンでなんども傷つけあってしまうことがあるなら、ゆるめた方がいい思い込みがあると思ってください。
具体的な過去の傷みを癒す方法については、次の項で詳しく述べることにします。
ここでは、手放せない思い込みをゆるめるには、癒しの作業が必要だということだけ覚えておいてください。
つづく
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★このシリーズは、イラっとして夫との距離が離れてしまっても、それをきっかけにもっと深く理解し合うコミュニケーションもできる!ということをお伝えしています。
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