「ありのままの自分で生きたい!」
「自分らしく生きよう!」
そんなフレーズが巷で聞こえるようになって
・・・私も言ってますが(笑)
早、数年経ちますね。
何年か前に
「♪ありの〜ままの〜」っていう歌も流行りました。
「アナと雪の女王」のエルサは
「まさに私のことだ!」なんて
私も号泣した一人です。
自分を抑えず、制限せず
人からどう見えるか気にせず
そのままの自分で生きることができたら
どんなにいいだろう・・・
そう思う人は少なくないでしょう。
でもじゃあ
「ありのままの自分」ってどんな自分?
ということを
しっかり掴んでいる人はあまりいません。
「今がありのままの自分とは違うんだ。」ということはわかっていても
長い間、周りに合わせてきた私たちは
「じゃあいったい、ありのままの自分ってどういう人なの?」と聞かれても
よくわからないのが現状でしょう。
だから
「これからは、自分らしく生きるんだ!」と思った時
急に、今まで我慢していたことを放り出し
自分の思い通りに物事を進めようとする傾向があります。
そうして人から「わがままだ」と言われて
人間関係がうまくいかなくなって
「ありのままで生きる」ということに挫折する人も多いです。
せっかく「ありのままで生きよう」と思っても
挫折してしまったらもったいないですよね。
なので今日は
ありのままとわがままの違いについて書いてみようと思います。
ありのままとわがままの違い
1、ありのままとは自然体であること
ありのままとはあるがまま、自然なその姿ということです。
自然な姿の逆は何かといえば
加工してあったり何かしら手を加えた状態です。
生まれた時のそのままの形を加工して変えているのです。
加工する、手を加えるということは
自然体から見れば、不自然である、とも言えます。
たとえ上手に加工することができて
(自分を変えることができて)
周りの人から好かれたり
社会で評価されたとしても
自分自身にとっては「不自然」なのです。
そうすると、どこかでストレスが溜まっていたり
毎日の充実感がなかったりします。
ありのままとは、自分を変えようとする力が加わらない
そのままの状態。
つまり、とっても力が抜けてリラックスしている状態ですね。
やりたいことを自分にやらせてあげることも
嫌なことをやめてあげることも
さらっと軽やかに選択します。
そしてその軽やかさは
周りの人も気持ちよくさせてくれます。
リラックスしている人と一緒にいると
周りの人もリラックスできて楽なのです。
2、わがままとはリラックスとは逆の状態
逆にわがままとは
「自分の思い通りにしたい」というところに強い欲求があり
肩に力が入っている状態です。
リラックスはしていません。
「自分のしたいようにしていいんだから
自分に好きなことをやさせてあげる
嫌なことをやめてあげる
それでいいでしょ!」
と思うでしょう。
そこだけ切り取ると
「ありのままの自分と何が違うの?」と思うかもしれません。
でもその行動する時の
力の入り具合が全く違います。
「自分の思い通りにする」というところに
すごく力がはいっているのです。
「思い通りにする」だけ見ると同じことなのに
力が入るとどうしてわがままに見えるのでしょうか。
それは
力が入っている時は
周りの人を感じることができなくなるからです。
自分しか見えていないのですね。
自分の自由に行動するとしても
周りを感じながら自由を選択するのか
周りを無視して自由にするのか
この二つは全然違います。
わがままになってしまうと
相手の人がどう感じるか、ということが抜け落ちてしまい
ただただ、自分のことを押し付けてしまうのですね。
逆にありのままの時は
人に自分のあり方を押し付けません。
理解してもらおうともしません。
さらっと、「私はこうなんですよ〜」と伝えるだけです。
例えば
行きたくない飲み会の断り方を例にしてみてみましょう。
わがままになった時は
「私はそんな、くだらない飲み会なんか行きたくないから、行きませんよ!(大声)」
と面と向かって相手に言い放ってしまいます。
強いエネルギーを放ってしまうのです。
それがありのままの自分なら
「すみません。今日ちょっと体調悪いんで、帰らせてもらいます。(ぺこり)」とか
「すみません。大事な用事があるんでパスしますね。(にっこり)」
さらにもっと軽やかに
「あ、私、欠席でお願いします(にっこり)」
と言う感じで、軽やかに立ち去ったりします。
しなやかに自分を表現するのか
強いエネルギーで自分を押し付けるのか
そこが「ありのまま」と「わがまま」の違いです。
ありのまま:しなやかに自分を表現
わがまま:強いエネルギーで自分を押し付ける
3、どうして強いエネルギーになってしまうのか
わがままな状態とは
強いエネルギーで自分を押し付ける状態です。
では
「自分らしくしよう」と決めた時
どうしてわがままになりやすいのでしょうか。
それは、私たちが自分勝手な生き物だからではありません。
本来の私たちは
お互いを感じ、思いやりながら
自分も相手も尊重できる生き物です。
でもそれができなくなってしまう理由は
今までのあり方にあります。
実は、今まで色々なことを我慢してきた人が
「ありのままの自分になりたい」と思った時
「もうこれ以上、我慢したくない〜!!」という感じに
我慢してきたいい子ちゃんの反対の方へ大きく振れてしまうからです。
いい子ちゃんを長くやると
反動で悪い子ちゃんになるようなものです。
我慢してきたストレスが溜まっている分
「今度こそ、我慢なんかしたくないんだ!!」
と力が入ってしまうのですね。
だから「ありのままに生きよう」と思ったら
今後はできるだけ
「我慢しない」というのも大事ですね。
さらに言うと
本当のところ、自分の心の中で
「自分が自由にすることを許していない。」というのもあるでしょう。
「自由にしたい!」
でも「そんなの無理!」とか「そんなのダメ!」
と思っているのです。
心の中でブレーキを踏んでいるようなものです。
自由にしたい!(アクセル)
でもダメ!(ブレーキ)
その葛藤を抱えながら
それでも、自由にしよう(前に進もう)と思った時
思いっきりアクセルを踏んで
飛び出してしまうのですね。
そして事故に遭う・・・(涙)
これが、自由にしよう(前に進もう)と思った時
ブレーキがなければ
軽やかに発進して
段階を踏んで加速していくはずです。
力が入ってしまう時というのは
「どうしても自由にしたい!」という強い思いと
「でもそんなことしてはダメだ!」という抵抗の
その葛藤が原因でもあるのです。
4、本来の私たちは自由でパワフルな存在
アクセルとブレーキを踏んだ状態で
行動しようとすると
とてもリラックスした状態ではいられません。
これがまさに、「自然体」とはかけ離れた「不自然」な状態だとわかったでしょうか。
では
ありのままの自分になりたい時に、どうしたらいいのでしょう。
それはまず
本来の私たちは「自由でパワフルな存在だ」と知ることです。
奪うようにして思い通りにしなくても
いつでも自由でいられるし
いつでも自分を尊重する力を持っています。
それに自分と同じように
他人の自由を許したり、尊重する力も持っています。
それを知ってください。
自然体の私たちは
教わらなくてもそれを知っています。
いつの間にか
自然体の自分ではダメだと思い込み
不自然に加工を続けてきた自分に気づきましょう。
いきなりそんなことを言われても
「自分が自由でパワフルだなんて思えない!」
と思うかもしれません。
でももし、その自由でパワフルな自分をみてみたいと思うなら
「もしかして、私は自由でパワフルな存在かもしれない・・・」
とちょっとだけ想像するところから始めてみましょう。
そして
「本当は自由で、パワフルだとしたら、どんなふうに行動するんだろう?」
と自由に想像してみてください。
そうすると、今までとは見える景色が変わってくるはずです。
最初は「もしかしたら・・・」で構いません。
あるいは
「たまには、自由でパワフルな時もあるかもしれない・・。」
という感じでもいいでしょう。
きっと、たまにはそういう時もあるはずです。
それをしっかり、受け止めて行きます。
そうして、自由でパワフルな自分が見つけることができたら
その自分をしっかり捕まえて
少しずつ少しずつ拡大していくことができると思います。
私たちは自由でパワフルな存在。
いつでも自由を選択できるし
自分も相手も尊重できます。
それを少しずつ思い出していきましょう。
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