毎月定期的に人間関係力学の勉強会をしていますが、今日はそもそも人間関係の力学とは何か、についておつたえしましょう。
人間関係力学とは私が本田健さんのところで学んだ知識です。もともとはカナダのクリストファー・ムーン氏というセラピストの方が気づいた知恵で、健さんはクリストファーのところで学んできたことを、ご自身の体験や学びを交えて日本で教えています。
この人間関係の力学については、本田健氏の著書「ユダヤ人大富豪の教え3」に詳しく書かれていますので、よかったらそちらをごらんください。ストーリー仕立てになっているのでとても読みやすい本です。
この力学では人間を4つのタイプに分けています。
その4つとは
ポジティブ自立:いけいけ社長タイプ・行動派・ポジティブ思考
ネガティブ自立;しっかりマネージャータイプ・責任感強い・完璧主義
ポジティブ依存;ほんわかゆるキャラタイプ・夢見がち・平和主義
ネガティブ依存;じっくりアーティストタイプ・感覚派・ネガティブ思考
の4種類です。もう少し詳しい説明はアイウエオフィスのホームページをご参照ください。
ここで使われているポジティブ・ネガティブ・自立・依存の言葉はポジションの記号のようなもので、どれが良いとか悪いとかを示すものではありません。
この力学の理論の特徴は
・すべての人がこの4つのポジションのうち、どこかに当てはまる
・人と人との間に力学が働いている
・相手によってポジションが変わる
というものです。
まずこの4つのタイプを見て、なんとなくでも、あ、私ここかも、というのは想像できると思います。
「どこだかまったくわからない〜。」という方はポジティブ依存です。
もっと詳しく自分のポジションを知りたい方は是非スタディーグループに来てくださいね。
さて、この力学の面白いな〜と思うところは、人間関係には2種類しかない、というところです。人間関係には2種類しかない?どういう意味?と思われるでしょうね。
その2種類とはこれです。
ポジティブ自立 対 ネガティブ依存
ネガティブ自立 対 ポジティブ依存
です。
勉強するとよくわかるのですが、本当にこの2種類しかないのです。
例えばどういうことかというと
目の前の人がとてもパワフルな行動派だと、自分がいけてない感じがしてきませんか?
これがポジティブ自立とネガティブ依存の関係です。
逆に相手がとても落ち込んでいると、自分は一生懸命励ます側にまわる、なんてこともありますよね。
これも同じポジティブ自立とネガティブ依存の関係です。自分の位置が反対になりますが。
他には
目の前の人がとてもきっちり仕事をやる完璧主義の人だったら、なんだか自分は無能な感じがしてきませんか?きっちりやる人の前だといつも以上に凡ミスをしてしまったりして。
これがネガティブ自立とポジティブ依存の関係です。
逆に相手が何も考えていないように見えて無責任な発言ばかりしていると、自分はイライラしてしっかりしなくちゃ、という気分になりませんか?これもネガティブ自立とポジティブ依存の関係です。
つまり相手によって自分のポジションが変わるのと、相手とは反対のポジションをとる、というのが力学の特徴なのです。
反対のポジションを無意識でとるので、二人の気持ちが一つになることはなかなかありません。それが人間関係の悲劇と喜劇を生んでいるのです。
片方が未来のことばかり話せば、もう片方が過去のことを話す。
片方が責任についてばかり話せば、もう片方はゆだねることについて話す。
片方が落ち込んでいるともう片方が励ます。
よくあることですよね。
でもここまで読んで、勘のいい人なら「あ〜、だからパートナーとの会話がすれ違ってばかりなんだ・・・。」と気づくはずです。
本当は繋がりたい大切な人であっても、この力学の働きによって反対のポジションを取ってしまうようになっているのです。
このような理由で、私はこの知識は知らないと絶対に損をすると思っています。私自身はパートナーと心の距離がどうしようもなく離れたように感じた時に、「愛がなくなってしまったのか・・・」と思っていたのが、この知識を知ることで「そうか!力学のなせる技だったのか!」と全く違う次元に行くことができました。
力学のせいなら、力学の作用を学べば距離を縮めることもできます。
離れていく心をどうやって近づけたらいいのか。二人がお互いに尊重しあい、同じ場所で出会うにはどうしたらいいのか。
そんな知恵が人間関係力学の中にはたくさん詰まっています。
興味の有る方は是非、「ユダヤ人大富豪の教え3〜再びアメリカへ〜」を読んでみてくださいね。教え3、となっていますが、シリーズの3が人間関係についての教えなので、この本だけで読んでもわかるので大丈夫です。
そしてスタディーグループへ来てみてください。きっと面白い気づきが得られると思いますよ。