夫婦の対話

私が正しい?あなたが間違っている?

ちょうど結婚したての頃、私は夫とよく喧嘩をしました。
 
その時、私が思っていたことは
 
「私は間違ってない!あなたがおかしいのよ。」
 
ということでした。
 
 
例えばこんな感じ。
 
晩御飯の支度が整ってもう食べよう、という時に
 
呼んでも呼んでも彼が来ない。
 
そうすると私は
 
「どうしてすぐに来ないの?せっかく作ったのに!」
 
「一緒に食べようと待ってるんだから、早く来てよ!」
 
とイライラしてしまいます。
 
私は頭の中では
 
「待っている人がいるのにさっさとこない彼は間違っている!おかしい!」
 
と思っているのです。
 
 
 
よく考えてみたところ
 
一緒に食べたい、というのは私の都合です。
 
彼は私が先に食べても気にしないかもしれないし
 
あるいはその時、もっと大事なことに熱中していただけかもしれません。
 
 
 
 
そもそも私はなぜそんなに怒ったのか。
 
 
この件について彼と話し合ったことがあります。
 
 
私にとってはご飯は家族団欒の大切な時間でした。
 
温かいものを美味しいうちにみんなで食べ
 
「美味しいね。」と分かち合う。
 
 
それが良い思い出として残っているだけでなく
 
家族の幸せには欠かせないと思っていました。
 
一緒に食べる、ということが私にとって重要だったのです。
 
 
 
対して彼の方は
 
食事の時間は拷問の時間だったようです。
 
彼のお父さんの顔色を伺って黙ってさっさと食べ
 
できるだけ早くその場を立ち去る。
 
という苦しい時間だったとのことです。
 
 
 
こんなにも状況が違えば
 
食事に対する思いも違ってきて当然です。
 
夫が、呼んだ時すぐにテーブルにつかないからといって
 
彼がおかしいとか間違っている、ということにはなりませんよね。
 
 
 
自分がこうしたい、とかこうしてほしい
 
ということは伝えたるべきです。
 
でも時として伝え方が
 
こうすべき、しないとおかしい
 
となってしまう場合があります。
 
 
そうなると相手は自分を否定されたように感じ
 
二人の心は離れてしまいます。
 
 
どんな小さな事柄に対しても
 
何が正しいとか間違いということはありません。
 
 
あるのは
 
こうしたかった、こうするのが嫌だった、という気持ちだけです。
 
 
相手に自分の気持ちを伝える時
 
「正論」「正当性」という鎧を身につけたほうが
 
要求を通しやすく感じます。
 
でもそのやり方は
 
一時的に要求が通ったように見えても
 
相手を批判するやり方なので心は離れていきます。
 
 
相手と繋がりたいなら
 
相手を評価するコミュニケーションではなく
 
自分の気持ちを伝えるコミュニケーションに変えていきましょう。
 
 
自分の正しさを手放すのです。
 
 

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