今回は
質問をいただきました。
「親の嫌なところと同じことをしているんです。
どうしたらいいのでしょう。」
という質問です。
こんな風に質問されたら、なんと答えますか?
そもそも
親の嫌なところと同じことをしたら、ダメなのでしょうか。
親子だし似てたってねえ、いいじゃないですか。
似て当たり前とも言えます。
でもそうは思えない・・・。
思いたくない。
あんな風になりたくないって思ってたのに
自分も同じことやってる!
嫌だ〜。
という方もいるでしょう。
私も、そう思う時があります(笑)
そう、つまり
「親と同じ自分が嫌だ」と思っているのですね。
私がもったいないと思うのは
結局のところ「自分が嫌だ」となってしまうところです。
その分、セルフイメージが下がっているのですね。
できれば
「親の嫌なところと同じとこもあるけど
まあ、いいか。」
と、軽やかになりたいものです。
ではどうしたらそうなれるのでしょうか。
今日はそれをお伝えしましょう。
親の嫌なところと同じことをしている!どうしたらいいですか?
1、親と和解する
「親の嫌なところをと同じことをする自分が嫌だ。」
そう感じるのは
親の嫌なところを許していない、ということです。
許す、とは簡単にいうと
「もういいよ、過去の話だし。」という感じで
親の嫌なところを思い出しても
嫌な感覚がわいてこない状態です。
親の嫌なところを思い出しても、嫌な気分にならない。
これが許している状態です。
まだ許していないと
親の嫌なところが気になり続けているし
自分が同じことをしてしまうと嫌なのです。
人によっては
親を許していない、と言われても
「そんなに怒ってませんよ。過去のことだし。」
と、自分が許していない感じがしない人もいます。
でも、自分が親と同じになった時に嫌な気分がするなら
心のどこかに、親を許せていない気持ちが残っているということです。
その場合は、親の嫌な部分を許すために
「和解」というステップに進むといいでしょう。
「和解」はお互いに歩み寄る行為です。
でも相手を無理に動かすことはできません。
なのでまずは自分から
相手に歩み寄ってみようとすることが大事です。
親がなぜ、そうなったのか。
親の心のうちはどうだったのか。
親の表面上の嫌な行動だけに目を向けるのでなく
親の過去や内面に興味を持って
相手を理解しようとすることが和解の第1歩です。
そうして相手の景色が見えてきた分だけ
相手への複雑な感情がおさまってきて
歩み寄りやすくなっていきます。
2、自分の胸の内を吐き出す
さて、親と和解した方がいいことはわかりました。
でもそれを言われて
反発の声が上がってくることはないですか?
「どうして私から歩み寄らなくてはいけないのですか?
親の言動によって、嫌な気分になったのは私なのに。」
「許すとか、和解するとか言うのは簡単だけど
正論じゃないですか?」
などと思う方もいるでしょう。
確かに
嫌な思いをしたことを
「許しましょう」と言われて簡単に許せるなら
苦労はしませんよね。
それが簡単にできるようなら
世界はもっと平和になっているはずです。
それでも、できることはあります。
私たちは、きちんと手順を踏んで行けば
嫌だったことを許して和解することができます。
では何をすれば良いかというと
和解に進む前に
「自分の胸の内に溜まっている思いを全部吐き出す」ことです。
許したくない、和解したくない
と感じている時は
自分の心の中に
言いたいことがたくさん溜まっている時です。
「あれが嫌だった、これが辛かった
もっとわかって欲しかった
こちらを見て欲しかった
もっとこんな親になって欲しかった・・・」
などなど
言いたくても言えなかった不満が
たくさん心の中に溜まっているから
簡単には許せない、と思うのです。
その溜まっているエネルギーの分だけ
許しに進むブレーキになります。
なので言いたかったことを全部吐き出すことが
大事なステップなのです。
ブレーキになっているエネルギーを
吐き出すことで昇華するのです。
これは何も
直接、親に過去の不満をぶつける必要はありません。
一人で紙に書き出したり
ぬいぐるみなどに話してもいいでしょう。
他には、気持ちがすっきりするまで運動するとか
歌を歌うとかでもいいでしょう。
安全な方法を選択して
そのエネルギーを昇華する方法はたくさんあります。
コツは、親や自分を傷つけない安全な方法で
全部すっきりするまで吐き出すことです。
そうして心の中がクリアになった時
自然に「もういっか。」という気分になってきます。
無理に許したり、和解しようとしなくても
言いたかったことを吐き出してあげれば
自然に気持ちは軽く前向きになっていくからです。
3、欲しかったものを自分にあげる
親に対して溜まっていた不満を吐き出すと
本当に欲しかったものが見えてきます。
「本当は私を見て欲しかったの。」
「本当は、お母さんに笑顔でいて欲しかったの。」
「本当は、安心して遊べる時間が欲しかった。」
など、色々と出てくるでしょう。
これらの欲しかったものを
今、これから
自分で自分自身にあげることができます。
私たちは、自分で自分を幸せにする力を持っています。
自分が自分をよく見てあげる。
自分が自分に対し、笑顔でいてあげる。
自分が自分に対し、安心して遊べるようにしてあげる。
親に期待するのをやめて
自分で自分を満たしてあげましょう。
心のコップは
人に満たしてもらうこともできれば
自分で満たすこともできます。
結果的にコップが満たされると
過去の怒りや悲しみは気にならなくなります。
過去の嫌な思い出も軽くなって
許しや和解に進みやすくなるのです。
ちなみに
長いこと自分の気持ちを閉じ込めていた人は
言いたかったことを吐き出すことが
難しく感じたり、怖くなるかもしれません。
それに吐き出してみたら
どんどん怒りや恨みのループにハマってしまい
全然楽にならない、という方もいるでしょう。
そのような場合は
プロのセラピストの力を借りてください。
プロのセラピストは
溜まっている感情を安全に昇華するルートを知っています。
自己流でやるよりも
プロと一緒に進んだ方が安全で早く、確実です。
自己流で失敗して
「溜まっていることを吐き出したけどうまくいかなかった!」
「この方法には意味がない!」
とは言わないでください。
心の中は、過去の思いが溜まっていない方が健全です。
その方が今にフォーカスして
毎日を楽しむことができます。
4、親の嫌だった部分を才能に転換する
欠点というのは転じて才能にもなります。
その性質がよく出るのか、悪く出るのかの違いだからです。
親の嫌だったところも同じです。
例えば
過干渉でお節介な親が嫌だったとしたら
その長所はなんでしょう。
過干渉でお節介、その部分を良い方向へ向けるとするなら
外交的で人思い、ということかもしれません。
例えば
自分勝手な強権的な親が嫌だったとしたら
その長所はなんでしょう。
自分勝手で強権的、その部分を良い方向へむけるとするなら
自分の意思を貫きリーダーシップを取る、ということかもしれません。
でも、親のようにならないように気をつけていると
その部分の才能が使えません。
無意識のうちに
才能を封じていることにもなるのです。
そういう意味でも
一生懸命、親と同じようにならないように
頑張る必要も本当はないのです。
過去に言えなくて溜まっていた思いを吐き出して
心が軽くなると
自然に「親と同じにならないように」と力が入っていたのが
スーッと抜けて楽になっていくはずです。
そうして
同じような性質も
良い方向へと上手に使って行けるようになっていきます。
★
いかがでしたか?
「親の嫌なところと同じことをしてしまう自分が嫌だな〜」と感じたら
是非、この記事を思い出してください。
そしてよかったら
親との和解のステップに進んでくださいね。
親との関係は人生に絶大な影響を及ぼしています。
わがかまりが溶けた分
自分が楽になりハッピーになっていきます。
社会でも成功しやすくなります。
あなたがもっともっと
自分らしくハッピーになっていくことを心から願っています。
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