人と繋がる, 感情の知恵

落ち込んでいる人にやってはいけない3つのこと・落ち込んでいる人の接し方

家族や友達が落ち込んでいる時

どんな風に接していますか?

 

早く元気になってもらいたいなぁと思って

声をかけたり

話を聞いたり

色々やってみるけど思ったように元気にならない…なんて事はありませんか?

 

それどころか

相手がどんどん落ち込んでしまったり

逆に「全然わかってない!」なんて逆ギレされたり

 

「なんでこうなっちゃうのかなぁ(>人<;)」

という事もあるあるではないでしょうか。

 

なので今日は

落ち込んでいる人にやってはいけない事をお伝えします。

 

そのあと

どうしたらいいのかまでちゃんと書きますよ(^^)

 

落ち込んでいる人にやってはいけない3つの事

 

1,励ます

 

落ち込んでいる人はすでに気持ち的にいっぱいいっぱいです。

つらい、苦しいというモードに入ってます。

 

そんな時、周りの人は

「何かポジティブな事に目を向けたら元気になれるかも」と思いがちです。

 

でも「それができれば苦労しないよ…」というのが落ち込んでいる人のいるところ。

今はポジティブに考えたり感じたりする余裕はないのです。

 

そんな状態の人に、「頑張って」とか「あなたは素晴らしい」「できるよ」と声をかけるのはムチを打つようなもの。

疲れ切って余力のない人を、無理に走らせようとするようなものです。

 

励ましている方としては、良かれと思ってやっているかもしれませんが

井戸の底にいる人にとっては、上から

「こっちにおいでよ」と言っているにすぎません。

 

落ち込んでいる人にとっては

「井戸の上が良いのはわかってるけど、そこにいけなくて落ち込んでるのに。」と、

さらに落ち込む気分になってしまうのです。

 

 

2、解決策を提案する

 

落ち込んでいる人を見ると、なんとか元気にしてあげようと、解決策を言いたくなります。

客観的に見れば、今の状態から抜け出す方法はいくつも見つかるでしょう。

 

そして確かに

それを実行できれば、井戸の底から抜け出せるかもしれません。

 

でもそもそも

色々やってみて出来なくて、落ち込んだのかもしれないし

今は苦しくて、何か新しい事をやる気力はないかもしれないのです。

 

「つらい、苦しい」と思っている人に解決策を提案するというのは

もう走れない、と言っている人に

「こうしたら走れるよ!」と言っているのと同じです。

 

井戸の底にいて「もう疲れた、今登れない」と言ってる人に

「こうしたら登れるよ!」と言うのは

こちらもムチを打つようなものなのですね。

 

井戸の底がつらそうだからなんとかしてあげたい、と思うかも知れませんが

抜け出す気力がない状態で、色々言われるのも辛いものです。

 

そうして相手が結果的にもっと落ち込んでしまう事もあるでしょう。

 

励ますのも解決策を提案するのも

落ち込んでいる人を変えようとするエネルギー。

 

それは相手にとっては

「落ち込んでいてはだめ」という否定的なエネルギーにも感じられます。

 

落ち込んでいて苦しいのに、その自分がダメだと言われる…

そんな風に感じて、さらに落ち込んでしまうのです。

 

 

3.自分の話をする

 

「それなら、共感すればいいんですね!」

と思う人もいるかもしれません。

 

確かに共感は大事です。

 

どんな人も

今感じていることをわかってもらえると嬉しいからです。

 

でも共感ってどんなイメージですか?

 

「わかる〜、それよくあるよね〜。」

ということでしょうか。

 

実は多くの人が共感しようとして

自分が苦しかった時を思い出す傾向があります。

 

自分の同じような体験を思い出し

相手の感覚を理解しようとするのですね。

 

そして自分の体験から

「それって、こういう感覚だよね。」

と、相手の今感じていることを勝手に決めつけたり

 

「私の時はさぁ。」とか

「私はそういう時、こんなふうにしているんだ〜。」

なんて・・・・

自分の話をしてしまう人がいます。

 

それは寄り添っているつもりかもしれませんが

実は落ち込んでいる人を置き去りにしていて

全く寄り添っていることにはなりません。

 

相手の感じていることを自己流に解釈したり

自分のケースを話し出すことは

相手を見ていない、感じていないのです。

 

だから寄り添っているつもりで

自分の話をしている人は要注意です。

 

落ち込んでいる人が望んでいること

 

では落ち込んでいる人が望んでいることはなんなのか。

 

それは

「苦しい気持ちをわかって欲しい」です。

 

それは言い換えると

 「今の苦しさを聞いてもらいたい」ということです。

 

どうして落ち込んでいるのか

何が辛かったのか。

どのくらい辛いのか。

 

それをわかって、受け止めて欲しいのですね。

 

解決する必要はありません。

わかってもらうことが大事なのです。

 

こんなふうに言うと

「じゃあただ、うなずけばいいんですね?」

と思うかもしれません。

 

ファーストステップとしてはそれでいいでしょう。

 

でも心の入ってない人形がいくら首を縦に振っても

全然わかってもらった気がしないですよね。

 

だから大事なことは

相手の感覚を感じてみようとすることです。

 

心で感じながら話を聞くのですね。

 

相手と自分は違う人間なので

話を聞いても同じように感じられないこともあるでしょう。

 

相手が辛いと言っていても

私だったらそんなに辛くならない・・・

とか

私は体験していないからよくわからない・・・

そういう時です。

 

それでもいいのです。

 

そういう時は「その気持ちわかります。」と言わず

「きっと辛いんでしょうね。」「辛そうですね」と言えば良いのです。

 

さらに聞きたければ

「何がそんなに辛いんですか?よかったら聞かせてくれないですか?」と

聞いてみてもいいのです。

 

心から相手に興味を持っているのが伝われば

相手は嫌な感じは受けません。

 

自分のことを知ろうとしてくれている。

それが嬉しかったりするものです。

 

大事なことは相手を変えようとしないこと。

 

井戸のそこにいる人に

「どうしてそこに行くことになったの?」

「そこにいるとどんな気分なの?」

「それは辛そうだね。」

とそのまま受け止めてあげることが大事です。

 

相手が話したいことを十分に話させてあげると

相手は「わかってもらえた〜」と満足します。

 

そのあとは相手のタイミングで自力で回復していきます。

 

相手のタイミングを信頼するというのも大事ですね。

 

 

私の体験談をお伝えしましょう。

 

私にとって「落ち込んでいる人」の代表は母でした。

 

母は私が子供の頃から、病気がちで寝込んだり

精神的に落ち込むことがありました。

 

ひどくなると「死にたい」と口にすることもありました。

 

当時の私は

母が落ち込んで「死にたい」と口にすることが恐怖でした。

 

小さな子供なら、当然ですよね。

 

大事な人が元気にならない。

死んでしまうかも・・・。

それはとっても怖いことです。

 

その感覚は大人になっても変わらず

母が「死にたい」というたびに、なんとかしなくちゃと思い

励ましたり解決策を提案したり

自分がどうしたかなど

色々やってみました。

 

でも母が落ち込まなくなることはなく

定期的に「死にたい」というのは変わりませんでした。

 

ある時、母が愚痴をこぼしだし

「死にたい」と言ったので

励ましたりアドバイスしたりせず

「お母さんは死にたいぐらい、辛かったんだねぇ。」と言ってみました。

 

そうしたら母が

「そうよ!私、辛かったのよ!大変だったんだから!」

と大きな声で言ったのです。

 

おや、エネルギーでた!

って感じでしたね。

 

それから今まで何年かたちましたが

母が「死にたい」というのは聞いていません。

 

死にたいぐらい辛い

死にたいぐらい苦しい

その辛さや苦しさを誰かがわかってくれたら

心は回復するのですね。

 

そばにいる人がすることは

その人の心に寄り添うこと。

その状態を受け入れることです。

 

相手を変えようとする必要もなければ

辛さを引き受ける必要もありません。

 

ただ、一緒にいてあげる。

それが一番大事なのですね。

 

ということで今日は落ち込んだ人の接し方についてまとめてみました。

いかがでしたか?

 

何かお役に立てたら幸いです。

 

 

同じ内容を動画でも話してみました。

動画でみたい方はこちらをご覧ください。

 

 

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