大切なあなたへ
あなたは人の行動を見て驚いたことがありますか？
または、人の発言を聞いて驚いたことがありますか？
「え！そんなのありえない。」
と受け入れられなかったり
「え！それで大丈夫なの？」
なんて不安になったり
そういう体験てありますよね。
私も結構あります（笑）
それはパートナーに対しても・・・
一緒にいて10年経った今でもありますよ。
私は今
パートナーとのコミュニケーションについて教えていますが
その中で一番大事なことは
「相手に興味を持って
この瞬間に、目の前にいる人と向き合う。」ということです。
それはどういうことかというと
私たちは会話をしながら
実は頭が忙しく働いています。
頭が何をしているのかというと
過去のデータベースをひっくり返して
会話の内容を検証していたり
相手の状態を分析したりしているのです。
データベースをもとに
「何でこの人はこういう事を言うのか。」
「口ではこう言っているがこの人のタイプでは 違うだろう。」
「このタイプの人にはこんなふうに対応した方がいい。」
「この後自分がこんな風に返したほうが相手の機嫌は良くなるだろう。」
というようなことを
ずっと考えているのですね。
そのデータベースは
生まれてから今までに自分が体験として学んできたことです。
なので知恵としてとても役に立つこともたくさんあります。
データベースが多ければ多いほど
色々な人に対応しやすくなるでしょう。
でも、このデータベースに頼りすぎると
今、目の前にいる人を感じることができなくなります。
考えるのは頭で
感じるのは心です。
エネルギーが頭に行き過ぎると
心の働きが鈍るのです。
そうすると
実際に今この瞬間、目の前にいるその人が何を感じているのか
それがキャッチしにくくなります。
会話をしていて
今ここにいる自分を感じてもらえず
データベースから一般的なアドバイスなどをされると
全く分かってもらってない感覚になります。
例えば、アドバイスではないですが
お母さんのことを手伝おうと思って
「何か手伝うことある？」と聞いたとしましょう。
その時にお母さんが
「言ってもどうせあんたやらないでしょう。」と言ったら
悲しくなりませんか？
確かに以前はやらなかったかもしれないけれど
今は本当にやるつもりだったのに・・・
そういう事ってありますよね。
人の心は瞬間瞬間に変わるものです。
過去にやらなかったからといって
未来もやらないとは限りません。
過去に機嫌が悪かったからといって
今も機嫌が悪いとは限りません。
いつも笑っているからといって
今日も心が穏やかとも限らないのです。
一人の人と向き合って会話をするときに大事なのは
過去のデータベースを手放して
今、目の前の人と感じあうということです。
「きっとこんなことを考えているんだろうな。」
と、先入観で相手を分析するのではなく
相手に興味を持っていきましょう。
会話の途中で
「それで、今何を考えてるの？」とか
「今、どんなことを感じてたの？」なんてうながしてみると
思ってもいない答えが返って来ることが本当によくありますよ。
なので私は
コミュニケーションで一番大事なことは
「相手に興味を持って
この瞬間に、目の前にいる人と向き合う。」
と考えているのです。
実はこれはパートナーだけではなく
子供でも両親でも友達でも同じです。
どうせ今までこうだったから
ということを一旦手放して
相手の今にフォーカスしてみてくださいね。
さらにこれは
自分自身に対しても同じです。
過去の自分の考え方や過去の行動パターンは
過去のものです。
過去に自分が飽きっぽかったからといって
未来もそうとは限りません。
過去に自分が誰も愛さなかったからといって
未来もそうとは限りません。
過去に自分が人に優しくしたくなかったからといって
未来もそうとは限らないのです。
心の中というのは何層にも重なっていて
まだ知らない自分も眠っています。
新しい自分が出てきそうになった時に
「どうせ自分は・・・」という言葉で
消してしまわないでください。
過去のことは置いておいて
今の自分と向き合ってみる。
今の相手と向き合ってみる。
それがコミュニケーションにおいてとても大事なことですよ。
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